371 減七の和音

SF作家のレイ・ブラッドベリの作品をマンガにした『ウは宇宙船のウ』という萩尾望都様が書いた漫画文庫が昭和50年代に集英社漫画文庫から出ています。(正確にはS53年に第1版、S55年に第7版です)先輩であり友人でもある方からお借りしたものですが、S55年の本がこんな大事にとってあることに感動します。そして、このブラッドベリの短編SF?ホラー?の終わり方が、なんとも減七の和音なのです。そこで終わるの?という感じの余韻というか含みというか、えぇー、という声をあげたくなる感じで…。減七の和音で終わったら、ドラマだったら何か重大事件があって、コマーシャルが挟まるところですね…。減七の和音がワタシの脳内で鳴り響いておしまいです。うーん、これは原作を読みたくなりましたよ。

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