その言葉がなければそれについて考えることができない、みたいなことを言っていた学者さんがいたと思いますが、誰だか忘れました…。
子どもの頃「鍵盤を掴むように弾いて」と先生に言われました。これは、鍵盤という単語と掴むという単語を知らないとそもそもわかりません。しかし、1個ずつの単語を知っていても、つながるとわからない、ということも多々あります…。「夢を掴む」や「心を掴む」ならわかりますが、「鍵盤を掴む」は何かを達成したとか興味をひかれたとかいう種類のものではないことはわかります。具体的な何かだと思いますが、なんでしょう…。子どもの頃は先生は神なので言われたままこんな感じかな?と弾いてみて、先生にいいよと言われると「なぜそうするのか」と聞くこともなく、そのまま現在に至っています。昨日の古屋先生ならなんと答えてくれるでしょう。
手で何かを掴む、というのは親指と他4本の指を対面させて近づけることですね。近づけると、だいたい5本の指は一緒に動いて平面上に並ぶので、和音を弾く時に音が同時に鳴るようにでしょうか…。それとも、掴むような動作をすると、鍵盤に当たる指先の面積がだんだん小さくなるので、それが何かに良いのでしょうか…。掴むような動作で離鍵がスムーズにできるかもということでしょうか…。
謎は深まるばかりです…。

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